生理前に食欲が増えてドカ食いしてしまう理由と対策

ダイエットを頑張っていても、生理前や生理中になるとどうしてもお腹が空いて、食欲が我慢できなくなりますよね？

生理前に食欲が増えるのはPMS(月経前症候群)の症状の1つで、全女性の70％～80%が経験をしていると言います。

参考：公益社団法人日本産科婦人科学会

食欲がふえる時期は精神も不安定になるのでバク食い、ドカ食い後はどうしようもない罪の意識に襲われる方も大勢います。

なぜ、女性は生理前になると食欲旺盛になるのか？そして、その食欲を抑える方法はあるのか？今回はそのあたりを深堀りしていきます。

生理前になるとお腹が減る理由は女性ホルモンにある

ざっくりいうと生理前にドカ食いしたくなる理由は『プロゲステロン』という女性ホルモンが増えるせいだと言われています。

プロゲステロンが増えると、

1. インスリンの効きが悪くなる
2. 血糖値が上がりやすくなる
3. インスリンが大量分泌されるようになる
4. 血糖値が急激に上下しやすくなる
5. 空腹を感じやすくなる

というような変化が体内で起きます。

人間は血糖値が下がると空腹感を感じるのですが、血糖値の上下動が大きいとたいして血糖値が下がってないのに身体が空腹を感じ、食べすぎに繋がります。

これが生理前の異常な空腹感の正体です。

ちなみに生理が終わるとプロゲステロンは減少し食欲が戻り、エストロゲンが増えるのでイライラも消えてお肌の調子もよくなります。

生理前の食欲は諦めるか低用量ピルを使うのが一般的

生理前の食欲は、正しい体調管理ができていて生理周期が安定していれば必ず発生してしまう問題で、コントロールするのは簡単ではありません。

そもそも妊娠出産が出来るという事を除けば、生理って身体に負担をかけるばかりで、本当に良いところが一つもないです。

こういったPMSの症状は低用量ピルで症状が緩和しますが、日本ではまだまだ抵抗を感じている方も多いですよね。

そもそも、日本では産婦人科で受診しなくては入手ができないのが難点です。

海外だと薬局で購入できる国も多く、イギリスやフランス、カナダとかだと4人に1人はピルを服用しているというデータもあります(日本は約30人に1人くらい)。

参考：Contraceptive Use by Method 2019

ピルに抵抗がある人は、生理前の食欲を無理に抑えようとしても、さらにホルモンバランスを悪化させる原因にもなりかねないので、仕方ないとあきらめるのも手です。

消化吸収できる量にも限度があるので、一度にたくさん食べても一気に太ることはそうそうないですからね。

生理前、生理中に積極的に摂りたい食べ物

生理前や生理中は水分を体の中に貯め込みやすくなり、むくみやすいので、カリウムの多いバナナがおすすめ。

食物繊維も豊富なので甘いのに血糖値があまり大きく上がらずすみます。アボカドもカリウムや良質な脂質が摂れて美容効果も期待できます。

ナッツはダイエット中不足しがちなタンパク減も摂れてバランスが良いです。

大豆食品はイソフラボンも含まれていることから生理前や生理中のホルモンバランスを整えるのにも役に立ちます。タンパク質、カルシウムが豊富なのでストレスの負担を小さくでき、骨の健康を維持できる点でも優れている食べ物です。

ヨーグルトもタンパク質やカルシウムを摂るのに有効で、おなかの調子を整える乳酸菌が含まれているので便秘対策にもなります。

このような食品は積極的に食事に取り入れてみてください。

食べる順番や時間にも気を付けよう

食べすぎや間食によって太ってしまうのが気になる場合には、食べる順番や時間にも気を付けるようにしましょう。

血糖値が大きく上昇してしまうのが問題なので、食事のときに糖質の吸収を緩やかにする工夫をするのが効果的です。

食物繊維が多い野菜や肉類を最初に食べるようにして、後から炭水化物の多いご飯やパンなどを食べると血糖値の上昇が緩やかになります。

血糖値が気になる人にといったキャッチフレーズで販売されている難消化性デキストリン入りのお茶などを食前に飲むのも良い対策です。

太りにくくするには寝る前の2時間くらいは食べないようにするのが重要です。

食事によって摂ったエネルギーを消費せずに眠ってしまうと脂肪に変換されて体に付きやすくなってしまいます。

食休みをしてから少しまだ活動するくらいの時間の余裕を持って食べる習慣を作りましょう。

どうしても食欲をコントロールしたいなら

生理前に食べすぎてしまうのは女性ホルモンの影響によるもので避けようがありません。

ただ、どうしても痩せなきゃいけない理由があり、「生理前の食欲が邪魔でしかない」というのであれば一度GLP-1ダイエットをおすすめいたします。

GLP-1ダイエットは満腹感を長続きさせることで小食体質となり痩身効果を狙う食事療法ダイエットです。

本サイトでも詳しく説明しているのでよければご覧ください。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。